薊畑

Thistleのブログ

すずめの戸締り考察感想

すずめの戸締りを見てきました。 あらすじは他サイトに譲ることにして、作中物の元ネタや進行について考察したことを書きます。 ここから下本編全てのネタバレありです。

ミミズとは?

昔、地震は地中の大鯰が暴れて起こすものだと考えられていました。その大鯰を押さえつけて地震を止めていたのが要石で、実際には鹿島(茨城)と香取(千葉)にあるらしいです。要石は大鯰を貫く一本の大きな棒の両端で、鹿島が頭側で香取が尻尾側だとか。

すずめの戸締りでは、大鯰の設定はあまり使われておらず、ミミズは地震エネルギーや天災そのものの象徴として扱われているように感じました。

後戸に関して

古くの日本では、土地にはそこを司る神がいると考えられていました。すずめの戸締りでは、この考えに加えて土地に人間が住んでいるとき、人は神からその土地を借り受けていると捉えたようです。

話は変わりますが作中で重要な役割を果たす後戸、これに関して作中では、普段は住む人の思いが重しとなって閉じていると説明されています。これらの事柄から後戸について時系列に沿って考察してみましょう。

古くは神が支配していた土地、そこに人が住むようになり、土地の所属が神から人へと切り替わります。そこの後戸は、人が住んでいる間はその土地に住む人の思いによって抑えられていました。 しかし、その土地に人がいなくなると、思いが薄れ後戸が開き、そこから災い(ミミズ)が出てきてしまう。作中の後戸が廃墟や被災地にのみ存在するのはこれが理由でしょう。それを止めるために行動するのがとじ師であり、彼らは扉を閉じる、というか扉の存在する土地を神々に返して回ることで、人の閉じられなくなった後戸を神々の下に返しているのです。

だからこそ扉を閉じるときの祝詞が「~賜りし山川を御返し申す(うろ覚え)」や「お返しします!」となります。また、扉を閉じるときに住んだ人の思いを想い起こすのは、そこにかつてあった思いを一時でも呼び起こすことで、扉を閉じやすくしているのでしょう。

作品の軸は何か?

結論から先に書くと、この作品の軸は「生きる欲求」です。後述する2つの側面のどちらにおいてもこれが主軸に据えられています。

すずめの戸締りという作品には、災害を止めることとすずめの成長という主に2つの側面があります。ですが、すずめはどこがどう成長したのかということはすぐにはわかりません。なぜなら、彼女は作品開始時点で明るく社交的で精神的な発達も順調に見え、これ以上特に成長する点が見当たらないからです。しかし、彼女の言動を振り返ると、一部に腑に落ちないものがあります。「私は死ぬのは怖くない!(うろ覚え)」がそれです。また、成長モノであるのに最後の行動が「鍵を閉めて戸締りをする」である、というのは異色です。鍵閉めは一般に何かを封じ込めるための行為であり、成長の最後の行動としてはふさわしくないからです。これに関して考察をしましょう。

彼女は4歳の時に東日本大震災に遭い、母親を亡くしています。唐突に家が壊れ、町が流され、大勢の人が死に、母親もいなくなってしまった4歳の少女は、死というものを非常に身近に感じ、生を儚いものとして期待することをやめたのではないかと思います。その結果、彼女は生者でありながら死者に近づき、常世に行けるようになったのでしょう。現在においても彼女がミミズを見ることが出来るのは、この生への執着のなさが由来なのだと思います。これが彼女が物語最後で成長する起点です。

話を変えて、もう1つの側面である災害の阻止と、要石達に関してです。まず、要石ダイジンは神であり、気まぐれな存在です。その思考は人には知ることが出来ませんが、一つだけ分かることは彼(彼女?)がすずめを気に入っているということです。彼の行動原理として読み取れることは、大きくはすずめの望みをかなえること、すずめを守ること、すずめの傍に2人きりでいること、災害を止めること、の4つです。4つ目に関してはすずめがそう望んだからとも取れるので、実質的には最初の3つだけでしょう。次に、要石サダイジンも神ですが、こちらの行動原理は災害を止めることです。環さんに乗り移った際の言動が、すずめを連れ戻そうとした環を、2人を仲違いさせることで阻止しようとしたためと考えられることや、その後のセリフから読み取ることが出来ます。そして彼が災害を止めようとするのは、人々が生きたいと望んでいるからだと思います。要石を刺すときの祝詞が「大狼よ、生は儚いものと知っているが、だが私たちは生きたい!だからお願いします!(大幅意訳)」であったのはそのためであり、要石はそもそも人々の災害を止める意志を浴びた石が付喪神化したもの、生きたいという願いを叶えるということが誕生時からの存在意義なのだと考えています。

さて、すずめの話に戻ります。母の死後環さんに拾われたすずめは、九州にわたって健やかに育ちます。彼女は生者の住む現世の中で、旅の道中に象徴されるように、様々な人と関わり触れ合って過ごしてきたのでしょう。その中で、彼女の生への期待のなさは徐々に薄まり、普通の、明るく社交的な青年に育ちました。ですが、母を亡くしたことはそう簡単には消えず、「死ぬのは怖くない!」という考えとして彼女の中に残り続けていました。その中途半端な状態を表すものが椅子と、常世に入れないことです。彼女はいつからか椅子を大事にしなくなっており、ここから過去のどこかで既に母という死者に囚われなくなったこと、そして常世が見えるが入れないことから、死んでも構わないと思ってはいるが完全にそうとも言えない、ということが読み取れます。

このような状態のすずめは、草太に出会い、彼の彼女と生きたいという願いを聞くことにより、ついに自分も生きたいという生への執着を取り戻すに至ります。すずめの戸締りにおけるすずめの成長とは、生への期待を失っていたすずめが、人々との出会いの中で徐々に生の魅力を感じていき、最後には自らも生きたいという願いをはっきりと意識する、という流れになっており、生への欲求を持ち希望をもって生きていくことに対する強い賛美を作品から感じ取ることが出来ます。

物語終盤の出来事は多くがこの欲求を表現する働きを持っており、例えば、ダイジンがすずめと生きることを諦め要石に戻ったのは彼女が強く認識した(彼と)生きたいという願いを叶えるため、要石を刺すことに成功したのは彼と彼女が強く持っていたその欲求が要石本来の存在意義と一致したため、すずめが幼少期のすずめに会ったのは母の存在が彼女にもう必要なかったからであり、かつ彼女が未来を生きることに希望を持っていることを示すため、椅子を渡してしまったのはもう必要なかったから、戸を閉じ鍵を閉める行為を最後に行ったのは、常世に行くことのできる唯一の扉を閉じることで、もう彼女が常世への未練を振り切ったと示すため、最後のセリフが「おかえりなさい」であるのは、彼女が完全に現在この時の現世を生きていて、彼とともにいるそこを生きる場所だと心の底から思っているからです。

ここまでの考察から、タイトル「すずめの戸締り」は、すずめの中の常世への道を閉ざした、常世常世としてあるべき場所に収めた、ということを表しているのでしょう。

すずめの成長、という側面と、日本を救う、という側面の2つをすずめの生への希望、生への欲求という一つの軸を鍵としてまとめ上げることに成功しているこの作品は、素晴らしい構成をしていると思います。また、新海監督の直近2作品がボーイミーツガールが主軸にあったのに対し、今作はそこからさらに一歩踏み込み発展したものを描いているため、今までの作品の中でも特に考えられた作品なのではないかと思います。

最後に

後戸が何かやミミズが何か、といったことに関しては考察しきれていないので、一時停止機能片手にもう1度見たいです。

感想

新海誠女子高生に座られたり踏まれたりしたかったんですかね。

勉強が嫌いな人のための受験テクニック集

はじめに

大学に入学しお役御免になった受験テクニックを公開します。基本的に、できるだけ少ない労力でできるだけ良い成績を取ることを目標に考えられた手法です。(つまり、1日15時間勉強とかはしたくないということです)
ここに書かれていることはほとんどが自分自身で検証し効果が確認できたものですが、確認方法は得点などの客観的指標でなく主観的な体感であることも多いです。また、塾や学校などで最低限は勉強している前提で書かれています。ほかに、数学はこの公式を覚えると良い!というようなことは一切書いていないので、そういうことが知りたい人は別のブログを当たってください。

「お前、誰?」と思っている方は最後に自己紹介を書くつもりなのでそちらをご覧ください。

目次

時間のない受験生は自分にとって有益だと思えるところだけ読んでください。
おすすめのパートは現代文なので、ここは不要と思っても読んでおくことを勧めます。

科目ごとのテクニック

特定の科目に限らないこと

学習をしていて分からないことが出てきたとき、すぐ調べたり人に聞くのではなく、自分が何が分からないのかを言葉にできるまで、理想的にはYesNoで答えられる質問1個に落とし込めるまで整理するのがよい。分からないものの周辺には理解が不確かなことがあるので、これを行うことでその分野の理解が整理され、疑問の答えが分からなかったとしてもその分野の理解が深まる。

国語

現代文

現文の点が悪い ≒ 採点官「あなたが今まで読んだ本は全て誤読している」なので、少なくとも自分が満足できる解答は作れるようにした。これで点が悪かった場合は採点官が誤読しているということだから気にしないことにした。

共通テストにも二次試験にも使える手法

まず、受験用に行ったわけではないが結果として対策となった行為が2つあった。
1つ目は、哲学的な事柄について自分なりの考えを持つこと。現文に出てくる文章の題材は日常的には考えないものが多いため理解に手間取る。小林秀雄等の頻出作家の言っていそうなことについて考えを深めると、「これは私の考えたあの思想に通ずるな」とか思え、文章理解が早まる。
2つ目は、作文をすること。誰かに主張を伝えようとして行きつく形式は似通ったものになることがある。その為、自分の形式を持っておくと作家の書いた文章で使われる手法の意図も察せるようになり、文章のリズムが掴みやすくなる。例えば、林修の口癖の「論理の貫通」は、ある程度考えて文章を書けば自然と使い出す手法だと思う。

次に、受験用に行った対策について。
始めに、文章はいくつかの部位から成り立っていると考えた。例えば、知識の導入、話題の定義、問題提起、メインの主張、直前の補足、といったような部位だ。そして、文章をこれに分解することができれば理解の助けになると考え、実際にそれを実行してみたが大して役に立たなかった。
次に、これを少し緩め、段落ごとにまとめを作り、それで文章の流れを見るという方針に切り替えた。具体的には、段落が1つ進むごとに進んだ段落を簡潔にまとめ、同時にそれまでに作ったまとめを全て思い起こして主張の流れを確認する、ということを行った。これを行うと筆者がどのように何を言いたいのかが分かって文章理解の助けとなった。だが、受験本番で行うには負荷が大きすぎたために没となった。しかし、これがある程度(=国語の授業中にならできる程度)できるようになると、文章を書くときに主張の流れを意識して書けるようになるので、答案作成や日常での文章作成に役立った。
文章全体の構造を考えるほかに、一つの文を読むときにも文の構造を意識しながら読むと読みやすい。その文の主語はどれで述語がどれか程度は最低でも意識しておくとよい。特に傍線部は、文の意味を取り違えると大幅な失点につながるので注意するべきである。文の主語はどれであるかや修飾語が何を修飾しているかなどは小学校で習ったことだし、できていると思っている人も多いと思うが、大学入試レベルの複雑な文章だとこれが読解できるかできないかの分け目となることもあるので注意する方がよい。

共通テスト用に行った対策

始めに過去問を解き始めた時は、消去法をすると正しいものが2つ残るギャンブルにしか思えなかった。しかし、倫理政経の感覚を応用したら点数が上がった。
「倫政の感覚」について詳しく説明する。ピンとこなかった場合は自分で問題を解くと分かると思う。倫政の問題で提示される選択肢は、大抵2~4個の小問に簡単に分けることができ、さらにそれらは完全に正しいか完全に間違っているかの2択である。

例えば、「日本天台宗の開祖である最澄は、唐から帰国した後、広く種々の学問を学ぶことのできる、庶民のための学校である綜芸種智院を設立した」という選択肢の場合、「日本天台宗の開祖である最澄は / 唐から帰国した後 / 広く種々の学問を学ぶことのできる / 庶民のための学校である/綜芸種智院を設立した」 と5つに分けることができる。これらについて一つづつ真偽を確認していき、一つでも間違いがあればその選択肢は答えではない。この場合は、「綜芸種智院を設立した」のパートが偽であるため、この選択肢は答えではない。

国語の問題と倫政の問題は、使える根拠が文中か全世界かという違いがあるだけで他は同じである。だから、例と同じように、文章全体の正否を考えるのでなく、選択肢を小問に分けそれぞれの真偽を考える、という風に意識を切り替えると得点が伸びる。私の場合は、これを意識してから解いた現代文の過去問の得点が100点と92点で、それまでより20点程度伸びた。(本番ではこの点は出なかったが……)

二次試験用に行った対策

文章の言おうとしていることは分かっているつもりだったのだが、それが得点につながらなかった。その原因は、文中のキーとなる要素を答案を書く段になると書き忘れることと、そもそもキーだと思っていないことにあった。
その対策として、キーとなる部分をすべてマークし、答案作成時に検索しやすくしてはどうかと考えたが、マークするときにどこがキーとなるのかがよく分からず失敗した。そこで、その逆、つまり絶対に本筋に関係しないだろう部分を消すことにしたら成功した。例えば、具体例や導入、逆説などは丸々要らないので消すことができる。また、この手法はキーとなる部分を検索しやすくするだけでなく、文章全体をより整理した状態で理解する役にも立ち、文章そのものが読みやすくなる効果があった。
この手法を行う時、最初は蛍光ペンで文章を消すことを勧める。一行分を消せる程度の太さのペンを用いると、あまり手間をかけずに実行でき、かつ視認性に優れるからだ。しかし、受験本番に蛍光ペンは持ち込み禁止なので、そのほかの手法で代替する必要がある。私は、下の画像のように書き込みをしたときに検索性、視認性、かかる時間の全てで性能が良かったためにこの手法を利用していた。

キー以外消す法の例の画像

古文・漢文

古文は古文315と学校でもらった古典文法の本、漢文は「文脈で学ぶ 漢文句形とキーワード」を使って学習した。
こういった科目は、漫然と何周もするよりも、読んだところまでを完璧にしながら一周だけしてそのあとで復習する、という方が覚えやすい。例えば、単語を覚える場合、最初から現在の項まで1個1個の単語の意味が気負わずにわかる程度まで覚えてから次の単語に進む、という風にすると良い。なぜなら、あるところまで完璧にした後に新しい場所を学習すると、既習分野が出てきたときに復習になり、結果的に何週もしたのと同等の結果が得られるからである。
覚える方法についてはその他の項を参照。

物理

科学は、本来は何の意味も持たない実験結果があったうえで、人間がそれをモデル化して一般化して意味を見出す、という経路をたどる。ただし、ここでのモデル化とは、現実の現象を、人間が明確に定義したもののみから成る仮想的な世界の中の現象に落とし込むことを指す。例えば、ニュートン運動方程式は、現実のものの運動を、座標系と質点、力を定義することでモデル化して記述している(余談:あの式は力の定義式だという見方もある)。このように、現実では複雑に絡み合った煩雑な現象を、定義を明確にして余分なものをそぎ落とすことで議論できるようにしたものが科学、少なくとも受験の科学であり、対象の定義が必須だという点が特徴だ。
物理学を学習するときにはこの考えを持っておくとよい。学習中に出てくる法則はこれに従っているので、そこに出てくるものの定義が分かるように学習をすると理解がしやすくなる。
また、物理法則を学習するときはその法則がどのような場合に適用でき、適用によって起こるよいことが何か、ということも併せて記憶しておくと演習の時に公式を使いやすくなる。
そのほかには、自分があまり分かっていないと感じられた法則については、それが関わりそうで、かつ関わった場合の挙動が非自明な現象について考察すると良い。非自明と感じられるということはそこの理解が足りないということなので、それを考えているうちに何が分かっていないのか分かることがある。


ある程度物理に慣れたら、共通テストの過去問を解くと良い。基本的に簡単な問題が多いのだが、たまに何の法則を立てるのか分かりづらくその上直感で解くと不正解になる問題がある。こういった問題を解くと、物理学を直感に頼らず法則ベースで考える感覚が掴める。

化学

受験科学分野なので物理学とほぼ同じことができる。
私は、A1くらいの紙を用意して、それに学習範囲の内容をすべて書き出した。このとき、書き込む内容についていくつかの項目に分類し、同じ分類のものはできるだけ近くに寄せるように書いた。例えば、ベンゼン環に関する項を書く時は、まずベンゼン環がどのようなものかを書き、その特徴は何かを書き、合成法を一箇所にまとめ、反応も一箇所にまとめ、という風にした。この例では、ベンゼン環に関する内容を定義、特徴、合成、反応の4つに分類している。この分類法をすべてのものについて統一することで、全体的な理解ができる。また、酸化還元・酸塩基などの反応、浸透圧系の反応、有機化合物、無機化合物、といった風に分け、項目自体も似たものを近くに配置するようにした。さらに、これを作った後で書きこんだものを何も見ずに暗唱できるようにすると問題が解きやすくなり、この時にも分類をすることで何を思い出せばよいか考えやすくなる。
私はこれによって16枚程度のまとめが作られ部屋の一角が茶色くなった(家にあった包装紙を使ったため)。これをすることで、基礎問題集(センサー)とセンター・二次の過去問を解いただけで2次の過去問で40点が安定する程度にはなれた。(ただ、本番では29点だったので処理能力を上げる意味で問題集は解いた方がよいと思う)

英語

Listeningの問題を先読みしておくと得点しやすくなる。そのために、WritingやReadingをできるだけ短時間でできるように訓練すると良い。
Writingでは、まず日本語で書く内容を考え、その内容を一見高度に見える論理構造(逆説を入れるなど)に書き換え、それを英語に落とし込む、ということをすると良い。
大学によって英文の系統には違いがあり、何となくで大体読めてしまう英文と一つ一つの文法や単語が難しいためしっかり解析しないと読めない英文がある。後者の場合、文脈上区切りとなりそうなところに / を入れながら、現在の文章の主語が何かなど基本構造を簡単に意識しながら読むと読みやすかった(修飾や挿入が多い文章だと特に)。また、前者の場合でも同じことをしながら読むと多少の効果があるように思えた。
少なくとも、東大/早稲田大の英語は文法や単語が怪しくても結構何とかなるので、そこを固めるよりはほかの科目に時間を割く方がよいかもしれない。Reading/Listeningは英文の意味が勘で分かれば問題ないし、Writingも平易な文章を書くことに注力すれば文法で減点されても大きな影響は出ない。東大英語の4Aはその日の運勢に任せても点数に大して差は出ないし、早稲田の単語問題も点数が小さいから間違えてもそこまでダメージがない。ただ、中一レベルの文法が怪しい状態で大学に入ると精神衛生上よくないので最低限はできるようになっておいた方がよい。
大学に入ると、何かの手違いですべて英語で90分リスニングの授業が展開されることがあるので、Listeningの力はつけておいた方がよい。

数学

苦手だったのでなし

科目に分けられないテクニック

受験勉強が嫌いな人へ

ここまでを読んだ人なら、私が勉強の内容についてよりもどういう考え方をしたらより効率的に得点できるかに重点を置いていると分かると思う。よくある常套句だが、努力をしたくない場合は楽しめるように方向性を少しずらせばよい(この記事は、どれだけ好き勝手やっても結果が出れば問題はない、という考え方が近いが)。自分に合った方向性のずらし方を考え、それを実践すれば嫌なことをし続ける必要はなくなる。私の場合は単純作業の効率化が楽しかったのでこうなった。嫌なことを行い続けてもよい成果は出ないので、こういった手法に頼ることは意味がある。

また、大学に入ってからも勉強をすることは分かっていたので、それをできるだけ効率的にこなせるよう理論を作って準備をしようと考えていた。大学受験の期間というのは、人生において本当に勉強だけしかしなくてよい貴重な時間なので、いかに勉強をするかということの理論を作るには絶好の時期と言える。大学での勉強のみで考えなくとも、勉強しかしない受験期間というのは得られるデータの均一性や行える実験の回数と質においてこれ以上ない場といえ、どうすればうまく思考できるのかというようなことを練習するには最高の期間だった。私のこの考え方はかなり特殊なものだと思うのだが、同じようなことを思える人がいるなら、参考にすると受験勉強のストレスを軽減できるかもしれない。ここでの研究成果についてはその他の項にあるので気になる人はそちらを参照してほしい。

直前期より前での勉強

夏休みなど、自分で活動時間を決められる時期には深夜まで勉強して朝が遅かった。深夜の方が勉強がはかどるという人はそこそこいるので、昼間にどうにも勉強がはかどらないという場合は時間をずらしてみると良いかもしれない(ずらしすぎると新学期が辛いので注意)。

私は、夏休みまでで知識の大まかなインプットを行い、夏休みに物化や古文漢文の知識を実際に使えるようにするという計画で勉強していた(実際は物化しか終わらなかったが)。ここら辺の計画立ては自分に合うように決めると良いと思う。

直前期での勉強

家で勉強に集中できなかったので図書館で勉強していた。家でずっと勉強した後急に外に出るとパフォーマンスが著しく低下することがあるので、受験前の期間は図書館や自習室など家と違う環境で勉強すると良いと思う。

本番など

集中力を上げたい場合

コーヒーを飲むと問題に集中しやすくなる。ただ、大量に、私の場合はマグカップ3杯飲むと試験中に尿意を覚えることになるので注意。2杯程度がよい。
また、問題を解いていて集中を続けられないような気がしてきた時は、単に糖分が切れているだけの場合があるので飴などで補充すると良い。私はグリーンダカラの飴を持ち歩いていた。個数を変えて時間を測った結果、飴1個につき大体15分程度集中力が持つらしいと分かった。つまり、共テ数学の前には4つ一気に舐めてから解き始めると集中力が切れないということだ。ただ、この手法は血糖値が一気に上がっていそうなので健康に悪そうだし、二次試験150分の時に10個舐めないと集中力が持たないというわけでもなく、1個15分という数字にそれほど信憑性があるわけではない。3つくらいなめておけば1科目分は持つのではないだろうか。

そのほか

  • 試験会場の広さや試験場全体の色など、一見影響のなさそうなものでもパフォーマンスに響く場合がある。こういう現象があると知っているだけでも大きいと思う。
  • 雑念で集中が阻害される場合、直前に聞く音楽を工夫すると良いかもしれない。ものによっては雑念阻害効果がある。何にその効果があるのかは個人差があると思う。
  • イヤホンを持っていき英語のテスト前にリスニング音源を聞いておくと耳が慣れるかもしれない。あまり点数が上がったような気はしなかったが。
  • 持っていく時計は操作音の出ないストップウォッチがよい。いちいち開始時間を引かなくても経過時間が秒単位でわかるので、余計な時間をかけないで済む。持ってきてよい時計の種類には懐中時計と書いてあることがあり、ストップウォッチは多分これに含まれる。受験会場でもストップウォッチを開始する「ピッ」という音が聞こえていたと思う。たまにアナログ時計を持ってきている人がいるがこの人はまともに時間を見れるのかかなり疑問がある。
  • 貧血気味でずっと椅子に座っているのが辛い場合、片足ずつ椅子の上に上げて休めると楽だった。
  • 手汗がひどくて紙に文字が書けない場合、手のひらだけ覆うタイプの手袋が売っているので買うと良い。

そのほか

こちらの記事

メタ認知能力を応用した認識改竄の話 - 薊畑

に、かなり役立ちはするのだがここには書けないような内容を書いた。最初にいろいろと注意事項を書いてあるので、それを読んで大丈夫な人だけ読み進めてほしい。

これで遊ぶとゲン担ぎができるかもしれない。私は9浪位したと思う。

自己紹介

筑波大付属駒場高校から東京大学理科一類に進学した者です。競技プログラミングをThistleという名前でしています(していました)。

以下参考までに開示得点です。資料が見つかる気がしなかったので有効桁数が少ないですが……。

開示得点

共通テスト合計:824点
数1A:95
数2B:80(?)
国語:168点
物理:100点
化学:90くらい。不明
倫理政経:92くらい。
英語:9割はとったと思う。

二次試験合計:260点代前半
数学:60点台後半
国語:41点
英語:86点
物理:50点
化学:29点

終わりに

ここまで散々短い勉強時間でも得点をとる方法を書いてきましたが、ほかの受験生が毎日十時間超勉強しているという話を聞いた後で自分の生活を振り返ると生きている価値がないような気がしてくるので程々にしておいた方がよいと思います。特に、帰ってきた成績が多分その人よりも良いだろうなと思える程度に良かったりすると、「なんでこんな奴が」という気分になってくることがあります。贅沢ですね。

また、真っ当に勉強しないで邪道なことばかりしていると、受験が終わった後に何かをした感や達成感がなく、他の人が「合格した……手が震えてる……」とか言ってるのを見てかなりもったいないことをした気分になります。普通なら大学合格は人生で嬉しい瞬間Top10に入りそうなものなんですけどね。人生を楽しみたいなら真っ当な勉強をした方がよいかもしれません。(ただ、この考え方を理解できた人は、受験をエンタメとして見てしまっているため、もう真っ当な受験をするのは無理です。諦めましょう。)

ただ、ここに書いてあるような技術を自分で作れる人は、塾でひたすら勉強をしているよりも、一度まとまった時間をとって自分なりの理解を追求する方が効率が良いかもしれません。

分かりづらい文章や誤字があった場合はTwitterやコメントで教えてくださると嬉しいです。

同じ大学を志望する人は大学で会えると良いですね。合格を目指して頑張ってください。

メタ認知能力を応用した認識改竄の話

はじめに

この記事には、私が受験勉強中、メタ認知能力を悪用することでうまく思考や記憶を行えるようになるのでは?と思い行った実験結果が書かれています。 その性質上、紹介する技術には全て私で試して上手くいったという根拠があり、逆に私一人でしかうまくいっていないという弱点があります。 データに多様性がなく、理論体系が(知っている限りでは)ほぼ存在しないジャンルであるため、この記事を読んでくれた人が何か新しい知見を得た場合、コメントやその他の手段で教えていただけると幸いです。

出発点

皆さんは、何時間も集中して本を読んだ後、自己認識が微妙に揺らいだ経験はありますか?私の場合は、主人公が記憶喪失になっている話を恐らく6時間程度連続で読んだ後、家族と話すとき「私は記憶喪失なのにこの人たちは普通に接するんだな」とか考え始めてかなり驚いた経験があります。この記事の前提となる話なので経験したことがない人もこういう現象が存在しうるということは受け入れてほしいです。
さて、この現象から、人間の現実認識は結構柔軟という可能性が考えられます。となると、自分が別の誰かだと思い込んだり、自分が今いる場所を誤認する程度の事はできるのではないかと思えませんか?結論から言うと、できる可能性はあります。

ここに書いてある内容は自分で読んでもかなりの電波話ですが、別に私が受験のストレスで狂ったとかいうことではないということをご留意ください。

できること/できそうなこと

ここで紹介する技術の応用でできたこと/できそうなことについて最初に書きます。

できたこと

  • 体性感覚の改変:体の角度が変わったように錯覚させる。三半規管がグルグル回る感覚があったので成功したとしてよい(?)
  • 単語などを暗記する:単語帳1周で8割程度覚え、1月弱記憶を持たせる程度の事は可能。
  • 感情の創出:ある感情を持った人だと思い込む。涙2滴流すくらいなら可能。
  • 副産物として、自分の理解が曖昧なところを認識するのが上達する。

出来そうなこと

  • 自分が誰かを誤認する:読んでいる小説の登場人物と思い込むことくらいならできそう
  • 自分がいる場所を誤認する:別の場所にいる自分だと思い込む
  • 精神を落ち着ける:落ち着ける別の空間にいると完全に錯覚できればできそう
  • 数学などの問題の解き方を自分で再現できるようにする:その考え方が自然に出てくるように思考パターンを変えればできる……?

恐らくできないこと

  • 記憶の宮殿の構築(出典:羊たちの沈黙):単純にリソースとスペックが足りないため、この技術の発展ではできない。
  • 記憶を忘れる:何かを忘れるにはそれを覚えていることが必要なため

注意事項

それ相応の悪影響があります。

  • 低血糖?による諸症状:頭痛、腹痛、吐き気、えずき、強烈な疲労感、原因不明の空腹感、etc...
  • 精神的疲労の加速:普通に何かを考えているときでも処理量が微妙に増えるらしく疲れやすくなる。恐らく直らない。
  • 精神状態の悪化:使った後1日後くらいから1,2日間程度精神状態がひどく悪化する。毎日使っている限りは起こらない(?)。
  • 精神構造の変化:これをした直後は感性が死に、いつもなら良さを感じられるものから何も感じられなくなる。少しすると直る。

特に3番目の精神状態の悪化はかなり酷く、気力の減退とものを考えるときの強い抵抗感が1日中続くので、そういう状態に耐性がない or 今の時点で既に精神状態が悪いと思う人はやめておいた方がよいと思います。
1番目の諸症状は、パターン2(後述)をし始めた後15分くらいで出始めます。

本編

技術体系は大まかに2つに分けることができます。これからそれぞれについて書きますが、まず最初にどちらにも共通することについて書きます。

使う思考媒体について

人間の思考媒体は言葉だと考えられることが多いですが、私はこれは違うと思っています。自分の思考を観察してみると言葉を介さずに考えていることがあり、恐らく、言葉は人間がものを考えるとき思考を整理する程度の役割しか果たしていないのだろうと思っています。 そうすると、言葉を介さずに思考をしているときは何を用いているのかという疑問がわきます。私は、イメージや印象がその役割を果たしているのだと思います。日本語で近い語彙を探すなら「実感」が妥当でしょうか。
ここでの「実感」がどういうものかは、自分がよく理解していて自然に使える概念と、まだ慣れていない概念とで理解の仕方を比べてみると分かると思います。
この記事中で紹介される技術は、基本的に全てこの「実感」をいかにして作り出すかということに焦点が置かれています。例えば、自分が別人であるという実感はどのようにすれば作り出せるか、ということです。こういった複雑なものはすぐに作れないと思いますが、簡単なものは多少の練習で作れるようになると思います。言葉を介さず思考することに試みると、自分が今何を考えているか再認識するために実感を作り出すことが必要になるため、練習としては適しているでしょう。

落とし穴について

思考の低レベルな辺りを用いるこの技術では目的と手段の入れ替わりが頻繁に発生します。 例えば今後、自分がAさんだと思い込む、というようなことをし始めます。Aさんは自分がAさんであることについて何の思考も必要ないので、これが成功した時は何も考えていないはずなのですが、実感を作り出そうとするあまり「自分はAさんである」という思考ばかりを行ってしまう、というような事態が発生します。下に書くすべての事についてこれは発生しうるので、うまくいかないときは本当に今の思考が適切であり、それを続けて目的に辿り着くことができるのか考えてみると良いでしょう。

以下、本題です。

パターン1:暗記の促進について

「自分がAさんである」ということを思い込めるのであれば、「自分はBを知っている」と思い込むことも可能です。具体的には、見たこともない古文単語について、現代語と同じように、自分がそれを知っていて当たり前であると思い込むことが可能なはずです。
さて、本来ならこの発想をもとに発展させていくのですが、暗記、正確には2つの概念を関連付ける操作にはそのような処理は必要なく、関連させたい2つの概念を同時に頭の中に浮かべる操作をするだけでそのような感覚を得ることができます。

具体的な操作の仕方は、

  • 言葉を介さずに行う思考がどのようなものかを練習し、感覚をある程度つかむ。
  • 単語帳(古文が望ましい?)を持ってきて、単語をいくつか見繕う。
  • 覚える単語の実感を作り出す。字面や音声の印象から作り出すと良い。どうしても作り出せない場合は、その単語を文に入れて発声したり(これが食べられないのはあたらし)、検索したり(あたらし 古語 類語 検索)、言葉遊びしたり(新しいものを使えないのはあたらしだよね とか)、とすると徐々にできてくるかもしれない。
  • 覚える単語の意味の実感を作り出す。最初につかんだ言葉を介さない思考の感覚に合致するようにする。その意味を表す現代語の実感ではないことに注意。
  • 上で作った2つの実感を頭の中で2つ同時に意識する。感覚的な説明をすると、脳内の全域にどちらかの実感を浮かべ、そこにもう1つを重ねるイメージ。最初はかなり大変だが、しばらくすると抵抗感がなくなってきて楽にできるようになる。
  • 楽になってきたら終了。

のようになります。これは私が受験時やその後の大学での勉強においてもっとも重宝している技術です(パターン2が上達しないのが原因ですが……)。最初にこれを用いて単語を覚え、1,2週間後くらいに復習しようと思って単語帳を読んだときに意味が勝手にどんどん思い出されたときはかなり気持ち悪かったです。

理論として、普通は何度も復習して触れることで出来上がる実感を強引に作ったうえで、同時に浮かべるという負荷の高い作業により普通に覚えるときに行うのと同じ分量の思考が確保されたから、というものを考えています。暗記は問題演習などで何度も思い出したり考えたりすることで確実になるものですが、この作業によりそれを短期間で行えているのではないかということです。

この後の話でもそうなのですが、「同時に頭の中に浮かべる」とか「想像する」とかの作業はすんなりとできるものではなく、20分くらい調整し続けて一瞬だけ感覚がつかめるのを何回も繰り返すとできるような作業なので、すぐできないからと言って挫折するものではないです。

ただ、この技術は並列思考ができない人間のみに有用な手段なのかもしれないので、それが得意な人には効果がないかもしれません。また、覚えるのは早いが忘れるときはきれいさっぱり忘れるという注意点があります。普通は、「あんな感じだった気がする……」という風に苦しむと思いますが、この方法で覚えるとそれがなくなります。

パターン2

今までは実感という言葉を、特定の概念のイメージという意味で使っていました。ですが、これはもっと広く、世界を見る見方にまで広げられると思います。別の言い方をすると、目に入ったもの一つ一つについて現在と違う印象を持つようにすることも可能だろうということです。
これに関しては、まだ成功していないこともあり全く体系化されていないので、試した個々の事柄について書きます。

感覚の誤認

基本的に視覚情報を誤魔化せればできます。手順は以下のようになります。

  • できるだけリラックスできる場所に行く。精神状態は少し眠たいくらいがよいかもしれない(未実験)。
  • 自分がイメージしやすい空間をイメージする。できるだけ情報量が少ない空間がよい。私の場合は暗い地底湖だった。
  • 自分がそこにいるとして、どのような光景を見るかを想像する。ここで、その場所の光景を思い浮かべる、というのとは全く違うということに注意。今現在の自分の視界を観察し、視角やピントの合い方をよく覚えたうえで、自分がその場所にいる時にはそれがどうなるかを想像する。
  • 触覚や聴覚などもイメージする。視覚に比べたら重要でないのでそこまで真剣にする必要はない。
  • 仮想的な自分の体勢を強く意識する。ここでは立ち泳ぎしている姿勢だと意識したとする。
  • その状態から、徐々に横たわっていくと想像する。動作中の感覚をすべて完璧に再現する必要はないが、できるだけ再現した方がよい。
  • 終わったら目を開いて現世に戻ってくる。三半規管がぐらぐら揺れている。

視覚の再現は、上に書いたように手段と目的が逆転しやすい作業です。今その景色を見ていると思っている状態が理想。

人物の誤認

これは不完全にしかできていません。現状最もうまくいっている手順は下。

  • 小説を用意します。小説には感情の再現がしやすいものとしづらいものがあるので、うまくいかない場合は色々試してみると良いでしょう。個人的には、紙の本よりもWeb小説の方が再現しやすい気がします。
  • 適当なシーンを選びます。
  • まず、感覚の誤認で行ったような視覚情報の捏造を行います。
  • 次に、その登場人物の基本的な考え方を大まかに読み込みます。
  • 名前や所属、考え方の情報を使って、「自分はAである」というのを思考のベースにできるように頑張ります。完璧にできる必要はないです。
  • その場面を見て、そこで起こったことが自分に起こったと思い込みながら、書かれているセリフを自分で言ったという風に認識します。

セリフを自分が言っている、というふうに誤認すると自己認識を一番効率的に変えることができるようです。セリフでなくても、キャラクターソングであれば歌でも可能な場合があります。

人物誤認の前ステップとして感情の誤認があり、自己認識は変えなくても、考え方を弄って局所的なシーンの出来事が自分に起こったと思い込めばある程度望んだ感情を作ることができます。こちらについては物理的な指標として涙が使えるので、本当に上手くいっているのかの根拠とできるのですが、現時点では一瞬だけしか再現できていません。(余談として、感情の誤認は精神を安定させる手段として便利です。たとえ不完全でも何らかの強いプラスの感情を再現すると数日間くらいポジティブになります。)

人物誤認についても一瞬だけ再現できたような気はするのですが、長時間の再現はできていないのが課題です。恐らく練習時間が足りていないです。

終わりに

これらの技術が使い熟せるようになった場合、最終的な目標点は人為的な二重人格の再現です。数学ができる人格を作り出すとかできるようになるとかなり便利そうだなと思っています。また、小説を読む際にうまく使えればより楽しめるのではないかなと思っています。

初めにも書きましたが、何かこれをするとうまくいった、とかそういうことがあればお気軽にご一報ください。この記事を書いたモチベーションはそのような報告を聞くためなので、どのような些細なことでも教えていただけると嬉しいです。

長々と意味の分からない駄文に付き合っていただきありがとうございました。誤字や意味の分からないところがありましたらコメント、Twitter、メール( thistle.kyopro at gmail.com )などでご連絡ください。

どこかで突然人格の変わった人を見た場合、それは実験の成功を意味するので、めでたいことだと思っていただけると嬉しいです。

日記:Freedom2021

受験が終わりぬぼーっとしていたらRhoから誘いが来ました。

卒業後の老人が最初に母校に関連してすることがふざけた問題の作成なんですね。

各問紹介です。

同校行脚

Rhoとの合作でした。

7: 駒場東大前です。当てられた人はえらい
8: 大学セミナーハウス付近です。もっと正解されると思った。ちゃんと周り見て歩こうね。
9: NEWC付近です。無理枠
10: 御霊神社 GoogleLensで出るんですが画像がよかったので出した
11: 本郷三丁目 広告がたくさんあるところから推測できるかなーと思ったけど難しかったらしい
12: 原神内の風景。バーチャル行脚をやってみたかった。

同校angya 解説 - Google スライド

絵しりとり

文武両道、スクロース(人)、ロミオとジュリエットを描いた。
美女と野獣ではないです。
スクロースかなり気合入れて書いた結果GoogleLensで答え出てくるんですよね。

絵しりとり - Google スライド

字短ゲーム

ゲームやってるときはむずかった。ほかの人はなぜこれを当てられるのか疑問。
お題出しはパラリンピック、Freedom、ハムレット
パラリンピックは自分ではかなり良いお題だと思っている。
絵しりとりもだけどkaageが地理とかばっか出してくるから辛いですね。解けない。

字短ゲーム - Google スライド

くそなぞなぞ

Rhoの作ったコランダム以外全部作りました。とあるところで「いじわるクイズ」という文字列を見かけたんですけどもう字面の時点でいいですよね。癒される。
この関係で普段のくそなぞなぞと傾向が違う問題が結構紛れ込んでます。

ラクターは自明枠で出したんですが思ったよりAC者が少なかった。けど鶏口灯答えられる人いてびっくりしました。

あとニワトリウムという造語ちょっと気に入りました。

答えは解説スライド見てください。 くそなぞなぞ - Google スライド

コスパ

もともと別の問題だったんですがHRの仕様に殺されたので変更。
自分がsystem()を知らなかったので、競プロ文脈で出したいと思って出しました。
そしたら無限ループをはじくの忘れてこんなことになってしまった。(反省)
ただ、面白い解答が結構見られたので満足ではある。(Mencottonのsystem("yes");とか)

コスパ - Google スライド

スーパー猫の日

スーパー猫の日から着想を得ました。
会場で17:32にアラームが鳴っていたらしいの面白い。

スーパー猫の日 - Google スライド

逆翻訳

もともとの設計思想と変わって完全に暗号複号問題になってしまった。
考えたらわかる問題を並べたつもり(そのせいで完全暗号枠がない)だったんですが意外とAC者が少ない。
うしたぷにきあくん笑→LOLの正解者がいるのにウォ・ヤユズリスのバーサーク→親譲りの無鉄砲に正解者がいないっぽいの不可解です。

逆翻訳 - Google スライド

奇数優位

卒業文集から問題取ってきました。卒業文集に載せてもどうせ誰にも解かれない……という私情です。
1番から6番までの問題を解くと数列が手に入るので、タイトルの伏線を回収してアナグラムを復元して終わり、という問題だったんですけど、タイトルがアナグラムということに全く気付かれなかったっぽい。こういう問題はよくあるので覚えておきましょう。

解答が個人名のため解説は載せません。知りたい人は私に連絡を取ってください。

ラソン(物理)

オンサイト問題の王道です。準備はkaageがしてくれた。

結託

折角の合宿ということでコミュニケーションをとる問題を出してみました。そこそこ成功したっぽい。

全体感想

こういうふざけた問題だと特にコンテスト中の様子を現地で見られないのが寂しいですね。

小問集合問を結構作っているのでそれの準備が大変でした。あとGoogleLensで答えがバンバン出てくるのが辛かった。
けどなんだかんだで楽しかったです。

来年は講師を狙います。(何らかの講演テーマの準備がハードルとして高そう)

パ高会2020開催記

第3回パソコン力を高めるの会が終了してもうすぐ2週間が経ちます。

景品で貰った菓子類もあらかた食べてしまったので、そろそろまとめを書いてみることにしました。

はじめに

この記事は、パ高会の運営としての感想・参加者としての感想が混ざったものになります。
次期運営の方々が読んで為になる情報もあるとは思いますが、雑多な文章を書き連ねる予定なので、そういう情報を得たい方は流し読みすることをお勧めします。
何分準備期間が長かったものですから、流れの分かりやすさを確保するために時系列順に書いていこうと思います。
これはあくまで私の記事であるため、主な内容は運営の方針決め全般と場所決め、感染対策についてになります。コンテスト運営やレク運営、会計作業についてなどが知りたい場合は、それぞれの担当者を恐喝して記事を書かせてください。

2019年12月

パ研合宿2020と題したDiscordサーバーがMencottonによって開設された。
前回の合宿が終わって割とすぐだったと思う。
前任の合宿運営責任者である双子をサーバーに招待し、前回の運営で具体的に何をやったかを書いてもらうことにした。
そして、パ研合宿2020運営陣は長い眠りにつくことになる…

2020年3月

双子がマニュアルを書き上げた。お疲れさまでした~2020

2020年10月

双子マニュアルによると、大体4か月前には準備を始めないといけないとなっていて、この時はもはや3か月前であったが、誰も準備を始める気配はなかった。
そう、誰もやる気がないのである……!(ここに漫画が入る)
ただ、全員が忘れたわけではなく、合宿をどうするかについてや、レクについて散発的な議論が起こったり起こらなかったりしていた。
例えば、本当にできるのかや、できるにしてもどういう形態で行うのかについてだ。
この頃にはコロナ禍で合宿が行えるのかが不透明になってきており、オンライン開催が現実性を帯びてきて、実質柿蝉みたいな感じになるのかと危惧されたが、日帰りが提案されたことにより現地開催はかろうじて守られることとなった。(これ提案したの私なんですよね。ドヤァ)

2020年11月

あまりにも遅い準備進行に、defineがこのままではまずいと気が付く。ここに思い至るとは流石黄コーダーと運営の誰もが思ったことであろう。着眼点が違う。 ……と思ったら鯖にいないだけだったらしい。履歴を読み返した。なぜ招待を忘れられていたのだろうか。
飛び入り参加を決めたdefineであったが、黄色コーダーとして培った能力を遺憾なく発揮し、スプレッドシートを用意し、何をいつまでに決めるかという事柄を整理した。この働きには運営が一人の例外もなく目を見張ったことであろう。発想力が違う。
8か月間も放置された原因が総責任者の不在にあると思ったので、責任者を立てることを目論み、defineかkaageに押し付けようとしたら、拒否された。それはそうだなと思った。

ここで少し脱線するが、筑駒、特にパ研に置いて物事を進めるために必要なのは絶対的な責任者だと思っている。社会一般にも言えるのかもしれないが、それは社会一般の事情を知らないためここでは筑駒に限った。
パ研で責任者が立たない場合、物事がどうやって進むかというと、以下のとおりである。

  • まず、誰かやる気がある人が、みんなでこれを決めましょうという。
  • 一同賛成。
  • それから2か月が経った…
  • 立ち消えになる。

これは少し誇張した事例であるが、大体はこんなものだろうと思う。こうなっていない場合は、「誰かやる気がある人」が実質的な責任者となって、なんとなく全体を引っ張っていることが多い。
こうなる理由は、「他の人がやるだろう」とみんな思っていることにあると思う。少なくとも私は他の人がやってくれるだろうと思っている。若しくは、全体で決めようと思っている中で一人だけ意見を言いすぎることを躊躇うために議論が滞っていることが原因にあるのかもしれない。もしかしたら一人で意見を言うとなあなあで「誰かやる気がある人」扱いされることを恐れているのかもしれない。
そこは定かではないが、結局何が言いたいかというと責任者を立てればよいということである。
誰もがリーダーになることを面倒くさがって結局進まないのであれば、リーダーを立ててしまえば吹っ切れて事が進む。
なお、ここでのリーダーとは場のまとめ役ではなく全ての決定権を持つ人を言う。つまり、総理大臣ではなく王ということだ。周りの意見を聞いたり議論を待ったりしていると話が進まないから、強権を発動して強引にでも進める必要がある。民主主義の出る幕はない。

ただ、これには一つ問題点がある。責任者がすべての責任を負うことになると、精神的な負荷がかかるということだ。失敗したら全てとはいかなくても自分の責任になるのだから当然である。 この場合は配慮が必要であろう。

結局全列挙が運営リーダーをすることになり、この日からパ研合宿2020の運営は本格的に動くことになった。
文化祭直前期にも関わらず押し付けたみたいな感じになってしまい多少申し訳なく感じていたかもしれない。感じていなかったかもしれない。真相は闇の中だ。

さて、全列挙リーダーは最初に参加者の概算から始めた。
開成と筑駒の双方でアンケートを取り、大体何人程度の参加者が来るかによって、開催の規模を決定しようとしたのだ。

その結果、KCLCからは10人程度、パ研からは30人程度の参加者が期待できることが分かった。
KCLCからはオンラインだと参加するといった人が5名程度いたが、運営の主体がパ研だからか完全に見なかったことにされていた気がする。それでいいのかMencotton。
5名のためにオンラインにすることはなかったとは思うが、もう少し関心を持ってもよかったかもしれない。

このあたりでdefineが決めようとしていたことは完全に忘れられていたと思う。パ研合宿の目的についてだ。
正直どういった形式の開催に持っていくかに全く関係しない気しかしなかったからスルーしていたが、今考えれば目的によって開催形式を変えることもできたかもしれない。
パ高会2020は、「みんなで集まってイベントを開く」的楽しさを目的としたイベント運営がなされていたが、「みんなで籠って競プロをする」的楽しさを目指すのであれば、運営+老人だけでどこかの宿泊施設に集まって籠って競プロをすることも可能だったかもしれない。
たらればを言うことにあまり意味はないが、この段階でその方面を検討もせずに切り捨ててしまったのは反省点の一つだと思う。

さて、人数が分かったところで、日程の検討を始めた。
最初に提案されたのは12/28,29あたりであった。
去年の合宿がクリスマスに被っていたから、それに合わせた形だ。少しずらしたことにより、去年は奇跡的に回避できたクリぼっちが今年は例年通り無慈悲にも襲い掛かってくるということが決定的となってしまった。

ここで運営リーダーである全列挙の日程が空いていないことが発覚、空いている日時である1/6,7に移すことが決定した。
7日は都合がつかなかったが、トラブルがあり現地にいる必要があるとすれば1日目だし、1日目の開会宣言の時にいれば最低限の格好はつくだろうという判断がなされた結果だ。

このあたりで、パ研の悪しき風習である「誰もやらないのである!」がまた気配を見せ始めた。define謹製SpreadSheetが完全に無視されていたのだ。
よって、「責任者決めないと立ち消える」の法則にしたがい、責任者を立てることにした。この場で決められた責任者は以下のようになる。
誰もやらないので仕方ないとは思ってたが、自ら運営長を降りたのにこれを決め始めたのは出しゃばっているなと思った。ただ、誰もやらないので仕方ない。

  • 運営リーダー兼招待者、スケジュール決め 全列挙
  • 場所決め Thistle
  • コンテスト運営 kaage
  • レク運営 define
  • 講演 mencotton
  • LT/体験企画 autumn_eel or capra314cabra

こういう決め方をしたのには特に理由がない。正確に言うと私と全列挙以外は理由がない。
全列挙に招待者決めとスケジュール決めを割り当てたのは、運営長が行うのが一番都合がよいと考えたからだ。スケジュールは会の運営全体に大きな影響を及ぼすし、招待者はリーダー以外が決めることに筋が通らない気がした。気がしただけなのでもしかしたら通るのかもしれない。
私に場所決めを割り当てたのは、これも会の運営全体に大きな影響を及ぼすからだ。他の部門に与える影響はそこまででもないとは言え、失敗をしたら全てが水の泡となってしまう。
責任者を押し付けようとしていた人間の台詞とは思えないが、外部(公的機関や企業)との連絡を頻繁にとることが予想され、完璧に近い仕事をこなさないといけないこの仕事を中3に任せるのはいささか荷が重いかと思った。
kaageとdefineにコンテストとレクを割り当てたのは、この2人がコンテストとレクに関して活発な発言をしていたからだ。「やる気のありそうな人」だったからということもできる。この2人の内の割り当てを決めたのは完全に適当だ。強いて言うならなんかそういうイメージがあった。逆でもよかったかもしれない。
コンテスト運営に関して、kaageは最終問題で何かしらやらかす運命にある気がする。ここら辺の判断にもう少し慎重さがあったほうがいいかもしれない。スライドなし発表が最近堂に入ってきたことを考えると、もしかしたら最終問題もこのまま上達するのかもしれないが。

話はあまり変わらないが、この割り当て、つまり高2で土台固めを行い下級生が個々の企画を行うという運営形態はかなり最適解に近いと思う。
高2はパ研執行部の中でも一番仕事遂行能力が高いと思われるし、最後だからという理由である程度の責任感もあることだろう。だから失敗したら取り返しのつかない作業は高2が行うのが理にかなっている。また、下級生はこれから運営を担う身であり、kaageのスライドなし発表が最初は失敗しかしていなかったことからわかる通り、人はだれしも練習が必要である。失敗してもある程度収拾がつけられる個々の企画の担当を任せ、経験を積ませて次回以降の運営での土台固めに回ってもらうことで、恒久的に安定した運営を提供することができるだろう。

ここら辺の時点で、コンテストをどこで開くかを考え始めていたと思う。当初はyukicoderさんでの開催を考えていた。技術室奥プロコンの開催もyukicoderだったため、その御縁もあった。
HackerRankは操作性が余りにも○○(ここに不適切発言が入る)だったために却下された。

さて、この時点で4800文字程度書いてしまっている。少し長めのネット小説1話分といったところだろうか。お付き合いいただき誠にありがとうございます。でもまだまだ続きます。
先ほど書いたように、私の主な役割は場所決めである。学校との交渉をするうちに気が付いたら運営長になってしまっていたが、基本的に場所決めとそれに付随する仕事以外はする気がなかった。
そしてお気づきのように、ここまでで場所に関係する話は一切出てきていない。つまり、ここからが本番ということだ……キャー(怪談風に

ようやく本番である合宿運営:場所決め編である。
その始まりは、本校技術科教諭、通称場数の準備室に突撃するところから始まった。
当初の突撃の目的は、合宿の開催形態の大まかな説明であり、あくまでも報告であったが、前日くらいに学校開催を思いついたため、結果として場所関係の相談も始まることになった。

ここで脱線をして、パ研合宿を開くために必要だった建前の話をしよう。これは来年以降の運営が理解している必要のある話であり、これが分かっていないと場数に「(。´・ω・)ん?」という顔をされることだろう。されないかもしれない。もしくは……されないかもしれない。
パ高会2020の運営は、執拗に「パ高会」という名称にこだわっていた。某君はあまりこだわらなかったためコンテスト名称はパ研合宿になっているが。ゴロがいいから仕方ないね。 これはなぜかというと、パ研が開催主体ではいけないからだ。パ研、つまり筑駒パソコン部が主催となると、これは学校の管轄の話になる。学校の管轄で外部の辺鄙なところでイベント開催をするわけにはいかないから、結果として会の運営に制約が生じ、支障が出ることになる。また、部として開くのであれば、これは学校の生徒部の管轄になる。某掃除は無限の人(最近受けてると思って連発している傾向にある気がする)の管轄だ。文実が定期的に準備室に呼び出され、男2人1つの部屋…何も起こらないはずがなく…!をしていたことからわかる通り、生徒部は新型コロナウイルスに対して非常に警戒心が強い。
ただでさえ外部で開くことを許可されない可能性が高いにもかかわらず、これに新型コロナとかいうものが加わってしまえば、もう開催は絶望的だと言わざるを得ないだろう。
だから、会を開くのはパ研であってはならない、実質的にはパ研だろうが、そうであってはならないのだ。だから、パソコン力を高める会とかいう口に出すと非常にいたたまれなくなる、略すとパ高会とかいうどこかの暴力団みたいな名前になる負の遺産を名乗り続ける必要があったのだ。
途中で、KCLCに運営長を1人追加で出してもらったのもこれが原因だ。筑駒2人、開成1人だと、露骨に筑駒が強く見えるようになり、建前が弱くなる。また、何かあったときに「一度持ち帰って開成と相談します」が使えなくなる。

ただ、パ研ではなくパ高会と名乗ることにはリスクもある。何かあったときに学校が盾となることができないということだ。
何か生徒だけで解決できないような問題があったときに、学校側が介入して保護することができない。パ高会を名乗るということは、何かあったときに学校の助けを乞うことはしません、という意思表明ともいえる。(今回は、何か問題があったときに相談するかもしれません、という風に布石は打っていたが)

脱線終わり。最初の学校との交渉について。
最初の交渉は、話を合わせる程度の内容しかなかった。開催の報告と、学校開催をする場合の大まかな状況を聞き、その場はいったん解散となった。
この時点では、学校開催の勝率は大体40%ということだった。
なぜ学校で開催する話が出てきたかというと、学校開催は外部に比べてもメリットが大きいからである。外部で開いた場合、感染対策が面倒くさかったり、場所取りに成人が必要になる可能性があったり(外部の人に責任を取らせるのは無理そう)、何かあったときに会場が使えなくなる可能性があったり、金がかかったり、その他もろもろの問題点があった。

次の学校との交渉の間に行ったことは、外部の会場を調べておくことだ。学校との交渉が決裂した場合、外部の会場を確保しておかないとどうしようもなくなってしまう。
最初は渋谷辺りで貸会議室を借りようと考えていたのだが、会議室のレンタル料金が高かったこと、定員が大きい会議室を借りることが難しかったことから挫折した。そんな折に思い出したのがたまにイベントとして使われていた公民館で、これを借りようと思いついた。

まず最寄りの区役所に行き、公民館を借りるときの具体的な手引きと、現在のレンタル状況について聞いた。
基本的に公民館を借りるときは直接会館に電話をするか、区が用意している予約サービスを使えばよいとのことだった。
他にもいろいろ聞いたので、実際に予約したときの知見も併せて簡単にまとめておく。

  • 料金は基本的に安い。1日フルで借りて1万を切るところも珍しくはない。キャンセル料は比較的良心的で、1,2週間以降で発生なところが多い。
  • 未成年だけでの使用は可能。会館によってまちまちかもしれないが、区で統合的に決めているということはないらしい。
  • 基本的に予約は1か月前から始まる。事前に審査の必要な団体登録をしておくことにより、予約を2か月前からすることが可能になる。
  • 予約は結構埋まる。特に今回のように1日丸ごと使いたいという場合は、2日連続で空いているというのはかなり奇跡的な状況だから早めに予約をしたほうが良い。
  • コロナ禍の最中だから、食事ができないところとできるところがある。全体でできない場合と、別に可能だけど食事目的の利用はダメな場合、全然大丈夫なところの3種類があった。これは区によって違う。
  • たまに収容人数の半分、1/3までしか入れられないところがある。

こんな感じだろうか。これを踏まえたうえで、各区の公民館を調べてみた。 どこにどんな公民館があるかは、「○○区 施設予約サービス」で検索すると出てくる。これってトリビアになりませんか?
この施設予約サービス、区によって使い勝手が全く違う。
一番使いやすかったのは世田谷区だった。UIデザインがわかりやすく、施設の収容人数を条件に入れて検索ができたりした。
使いづらいものは本当に使いづらく、収容人数を検索条件に入れられないのはもちろん、収容人数がどこにも載っていないから別タブで検索しないといけなかったり、UIが死ぬほど使いづらかったりした。 一番使いづらいのがどこかは覚えていないが、一番インパクトが強かったのは中野区であった。
衝撃的だったのは施設の使用目的を入力する欄だ。選択肢が余りにも多く、フラッグフット、スポーツ吹き矢、レーザーライフル(ガンダムではない)などの聞いたたことのないようなマイナースポーツはもちろん、「目的外使用」なる目的まで書かれていた。目的外使用が目的とはどういうことなのだろうか。

次に区を色々見て、定員100名以上くらいの場所をピックアップしておいた。

さて、施設予約の話が終わり、キリのいいところで私がこういったイベントを運営するときに考えることについて紹介しようと思う。最初に断っておくと、これはあくまで私が私の思考過程で有効だと思ったことであり、万人に有効だとは毛頭思っていない。あくまでも参考程度に、自分のやり方を確立してほしい、というのがこの小企画の趣旨である。
本題に移ると、私はイベントを企画するとき、まず当日の様子を想像しそれに必要なものを用意する、という風に考えることが多い。ろくろを回す言い方をすると、「ビジョンを持ってから」とかいう風になるだろうか。例えば、今回の場合はまずスケジュールを大雑把に考え、そのイベントをするのに必要な会場の設備を考え、そこからどういう風な準備をするかを考えた。
こうする理由は、必要な作業を全列挙するときにこうするのが一番やりやすいと思うからである。
当日の様子を想像する、というところはその企画の目的を考えるところに相当する。今回の企画では目的を考えるパートを飛ばしてしまっていたが、本来であればここでどういった企画にするかを考える。目的と様子を決定した後で、それを実現する手段を構築する。最終的に必要なものはわかっているのだから、そこに至る道を考えるのはそれほど難しいことではない。
ここで、実行可能な手段から考える、つまりとりあえずできそうな準備から進めることにすると、最終的な目的の可能性を狭めることになる。もちろん、予算ややる気が足りないときにはこういった手法をとることも有効ではあるだろうが、ある程度の余裕がある場合にはこの順序で企画を行うのが良いだろうと思っている。

2020年12月

2回目の学校との交渉では、企画書を持って行って話を聞いた。先生が管理職(あの先生の独自の呼び方。副校長といえばいいのに)の面々にその企画書を持っていき、感触を聞いたところ割と大丈夫そうということになった。
この時点で学校開催はどういう形態になるかというと、OSで会を開き、昼食時には教室を別で借りる感じである。また、時間は9時5時になりそうだった。これだと時間が足りないので、3日間開催が検討されたりもした。
ただ、開成から顧問を呼ぶ必要があり、これが呼べない場合は書類作業が猛烈に大変なことになるから厳しい、ということだった。

3回目の交渉では、開成との顧問との連絡結果の共有などを行った。
ここで、都合がつかないため顧問を筑駒に呼ぶことはできず、開成は1/10,11に文化祭を開くため、開成に行くこともできない。
これでも何とかすることにすると、日程を早める、ばらけさせるといった対策を行う必要が出てきた。

ここらへんで、学校開催が怪しくなってくる。そもそも学校だと時間を縮める必要があり、それに加えて日程をばらけさせるとなると、それはもはや合宿としての楽しさの大部分が瀕死になっている。学校で開催しないときに発生しうるリスクというものが暴力沙汰とかだけであり、思ったよりもおきなさそうだったことも関係している。

そこまで執拗にリスクを避けて守りに入ってまで開催をする意味があるのか?ということになる。学生の特権として、何かがあって失敗したときにもある程度は少年法が守ってくれる。成人した後に失敗をしたら詰む可能性があるが、まだ学生の内なら失敗をしてもそこまで大変なことになることはないだろう。ダメだったら怒られればいいという話である。外部の有志開催だと怒ってくれる人がいないことが問題なわけだが、そこはダメだった時に考えればいい。だいぶ投げやりな話だが、合宿の楽しさをリスクより優先した結果だ。

さて、こういった理由で開催場所は外部になった。
決定してすぐに学校側にそのことを報告し、その日のうちに会場の予約をするために現地に行った。

会場では会場のコンセントの位置や、部屋の大体の大きさ、その他もろもろの後で必要になりそうな情報を集めた。二度も荻窪くんだりまで行きたくなかったからである。
参考のために書いておくと、ここで集めた情報は以下のようになる。

  • 予約することのできる時間、料金
  • 最大人数
  • 部屋の寸法(iPhoneには測量アプリが入っているため、それを使った)
  • 部屋のいすと机の個数
  • コンセントの位置と、同時に充電できるPCの最大の数
  • 会場から借りられる物資(プロジェクター、スクリーン、ホワボ、マーカー、体温計、マイク)
  • 部屋がうるさくなることはあるか。 隣の部屋でオーケストラみたいな
  • 唐突に使えなくなる可能性はあるか
  • 今後必要になる書類はあるか
  • いつ料金を払えばいいのか
  • トイレの場所と、水道の個数とか
  • 空調設備がどうなっているか
  • 食事をすることは可能か

また、同日に保健室に行って感染対策として必要になりそうなことを聞いた。
基本的に手洗いをさせて、他の人のものを触らせず、換気をして、マスクをつけていればいいという話だった。

少し脱線するが、ここで下見に行った時の交通費は申請すれば経費として落ちたのだろうか。それほど高い金額だったわけでもないから別にいいのではあるが、貰えるものは貰っておいたほうが良かったかもしれない。

というわけで、これで場所取りが完了した。
終了日時は12月11日だった。開催までは20日ちょいあったため、かなり余裕をもって終了したことになる。

これ以降行った作業は、ほぼ12月後半に行った名札の作成だけである。
そのほかの経理作業はほとんど全列挙がこなしてくれていた。

名札は、自己紹介カードがほとんどその意味をなしていなかったから作った。あれはdefineが最初に幼児期の写真を張り付けたところから始まったと思う。面白かったからいいけど。
小話として、12月31日の締め切り直前にDiscordを開いたらDMの通知がかつて類を見ない感じで来ていて軽く引いた。

2021年1月6日

前日の深夜までpenguinmanとかがコンテスト準備をしていたが、Testerをしなかったので仕事が早く終わり、高みの見物をしていた。(ごめんなさい)
当日は運営陣は9時ジャストに会場につくように駅集合、そこから歩いて会場に向かった。
料金を払った後、机を拭いて準備を整えた。
開会式の最中に、体温を測って回っていた。最初に測るのを忘れていたためだ。この時に、感染対策についての話をすれば手洗いとかがもっとスムーズに進んだと思う。反省。(あと抱き着かないでとか。まさか運営が抱き着いたりしているとは思わなかった…)
それ以降は特に書くことがない。参加者としての記憶が曖昧過ぎて何も覚えていない。
覚えていることだけを断片的に書くと、まずSpeedRunは準備で力尽きて適当に出たのに3位だったから合宿勢の実力の低下を感じた。こんなことを書くと完全に負け惜しみだろうと思われると思うのだが、実際、去年の参加者が全員いたら確実に10位以降くらいになってたと思う。去年オレンジ赤がゴロゴロいたのがおかしいという話もあるから、これが正常という話もあるかもしれない。閑話休題(使ってみたかっただけ)
SpeedRunの作問者はほとんどPenguinmanだったらしい。なぜこんなに問題を作れるんだ……。L問題(だっけか)面白かった。脳死BITで殴ってしまったが、ああいうタイプのDP問題は結構好き。M(だっけか)の、高速ゼータっぽいことをする問題は解きたかった……ああいうシンプル系の問題を解けないとかなり悔しい気持ちになる。
そのあとの講義は柿蝉でやった内容をしていると思っていたが、気が付いたら難しくなっていて理解できなくなっていた。

タイピング大会は楽しかった。Div1の2位という結果に終わったが、あれはしょうがないと思う。kaageのタイピング速度が一人だけ早すぎる。
ワードウルフも楽しかったが、もう少し時間を延ばしてもよかったかもしれない。同じデバイスを複数人で触ることを避けたかったため、認証コード制を導入したが、それによって話題が「失恋」の時に一人だけ「C++」でウルフ扱いされるという悲劇が起こっていた。あれは無理を言ったかもしれないと思っているが、仕方がなかったとも思っている。

終了後に運営3、4人で翌日のLT大会とかをどうするかという話になっていた。某の告知が遅いなどで人が全く集まらなかったのだ。結果、開始時刻を遅くするという案が出ていたが、Discordでの告知を行う時間が遅くなりすぎたのでそのまま決行ということになった。

2021年1月7日

LT大会はなんだかんだで何とかなった。当日朝になって「発表します」と言ってくれた人が2人いて、それで持った面もあった。とてもありがたい。特に塚本が1日でスライド作ってきたのは割とビビった。競プロerは基本的に話が長いので、アルゴリズムの説明をさせれば永遠に話し続けられると思う。LT大会がLong Talk大会になる危機であり、聞くほうが地獄になる可能性はあったが何とかはなるのかもしれない。
私のテーマはパ研杯の没問で、AuなんとかTreeを使う問題の解説だったが、実は使う必要もなかったうえに説明が下手すぎてぐだってしまったので、あれは失敗だったと思っている。今思うと話す内容は本当に無限にある。例えばこの記事を読み上げるだけで45分くらいは潰せるみたいだ。他にも、情報科学の達人の解説とかでも結構時間を使えたと思うし、そのほうが実のある話をできたと思う。パ研関係の最後のLTみたいなところがあったのに、かなり適当になってしまったのは後悔が残る。
LT大会では複数人が同じマイクを触ることになるので、毎回消毒をしようと思っていたが毎回となるとどうしても忘れてしまった。

昼後のパ研杯は、Writerとして前に座って宿題をしようとして結局順位表を見てしまう人をしていた。コンテスト運営をするといつもこうなる気がする。
直前にpenguinmanが問題視していたマラソンの配点を2400から1800にする判断が出されていたが、これは本当に正しかったと思うし、何なら1200でもよかった。
2人の参加者の方がマラソンで1300点を出し、800点をあまり解いていないのに上位に食い込んでしまっていたからだ。アルゴ部門の全完者が出ていなければ、完全にただのマラソンコンテストになるところだった。危なかった。
さて、問題の話をすると、まずPenguinmanが大量に問題を作っていてビビった(2回目)
全体的に良問度も高いし難しい問題が多くてなんでこんなに作れるんだ…となった。
自分が作った問題はとあるなろう小説から着想を得た。技術室奥のころに、ネタがないと作れないなーと思いこの小説を読みながら作ったときの問題だ。小説の中身はダンジョン前の土が主人公の話だった。何を言っているのかはわからないと思うが私もわからない。でも面白いので読んでみるといいと思います。この小説は1話完結型の小説で、毎回主人公がなるものと行く世界が変わるため、そのたびに世界観の詳細めな、それでいて大雑把な説明をしてくれる。これが問題作成に非常に都合がいい。
この小説から着想を得たシリーズ、本当はもう1問のほうが好みの問題だったのでそれを出したかったのだが、Penguinmanに別解法で瞬殺されたので出せなかった。許すまじ。
こっちの問題は500点として出したが、想定解を爆破され、更新した結果謎に難しくなった。本当はもう少し簡単だと思っていて、600くらいでは?と思っていたがPenguinmanの提言により800に上昇。結果それでよかったようだ。
問題名は、技術室奥のSegtreeの長い問題名のあれとか、「この問題は本当にひどい(ry」を見て、自分も一回作ってみたいと思っていたためにああなった。また、部長がレートを回収するという設定が非常にあのセリフと相性が良かったというのも理由としてある。

コンテスト中の運営業務は、充電コードが死んだ全列挙と、Wifiコードが死んだ中1君の救出作業を行っていた。中1君の救出時に、名札が役に立った。少し報われた気分になった。(他のタイミングで役立っている気配があまりなかったため)

最後に閉会式をして、片付けをして、合宿を終了させた。
表彰式の時、自分が運営で買うことを決定した(わけでは微妙にないのだが)景品を自分で貰うのはどうなのだろうな…と思うなどした。事前にAEが「下級生から巻き上げた賞品貰ってうれしいか?」と言っていたが、これは的を射ていたな…と思った。
実際、それよりも差し入れで貰ったお菓子のほうが嬉しかった。ああいう心遣い、自分はやったことがないけれどやられるとかなりうれしいからたまにはやっていこうかと思う。ありがとうございます。おいしくいただきました。
終了後に打ち上げとかしたいところではあったが、この情勢だから仕方がない。

終了後

終わってすぐに私が体調を崩したので少し焦った。これで感染していたとかなったら、事後処理が地獄のようなことになるからだ。
だが、結果的に感染者は出ていないので、合宿は感染リスク管理も含めて成功したといえるだろう。
東進の共通テスト同日体験模試の、掛けたというアリバイのために掛けられるアルコール消毒液を見た後で思い返すと、かなり厳重に感染対策をしていたことが分かるので、人事は尽くしたということができるだろう。

おまけ

当日の反省点云々について。
まず、運営には実は机を拭くシフトがあったのだが、誰もやらなかった。誰も、というのは私もやらなかったということだ。実際、必要ある?みたいなところがあった。あまり実現性のない計画は見直したほうがいいということを思った。
2つ目にして最大の反省点だが、名簿の管理について。
まず、名前、つまり個人情報を書いた紙をそこらへんに放っていたのはどうなんだろうかというところが、ある。これは受付のレイアウトが悪かったのではないかと思う。もう少ししっかりとした設備を作るべきだっただろう。
次に、そもそも受付シフトがかなり適当で、そこら辺にいる人がやる感じだった。これはよくなくて、何が良くないかというと誰がその場にいるかの管理がされていないことだ。コロナ禍の中で誰が何時から何時までどこにいたかを把握していないというのは非常にまずい話であったし、それと同時に、誰かが連絡なく来ていないとなった場合はその人とその人の親に連絡をする必要があったのではないかと思っている。筑駒がそういったことを全くしない学校だから感性が毒されているきらいがあるが、他人様の子供を預かっている以上、来なかったら連絡をするというのは当然の対応ではあったのではないかと思っている。実際、始まる前に電話をすることは考えていたのだが、シフトが混乱していて余裕がなかった。こういう大事な仕事を中途半端な形で投げ出すことになったのは当日の動きのシミュレーションが不完全だったことにあると思う。当日の動きを管轄する人間を初期の段階でしっかり決めておいたほうが良かったと思う。
なぜかは知らないが、私が結果的に当日の動きの管轄をしていたことは事実なので、反省点としてここに記し、来年以降の運営には改善を期待したい。

また、来年以降に注意したほうがいいところについて。
今年は、意見を聞いたのは某技術科教師と保健教諭2人だった。この3人には合宿終了後に無事終わったという報告をしている。こういうことをしておくと次回以降の開催もやりやすくなると思うので、来年以降の運営もこういったことはしておいたほうが良いだろう。

まとめ

1,5000字弱にも及ぶ長すぎる駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

振り返ってみると場所取りが終わった時点で大半の仕事が終わっている。仕事を早く終わらせると他の人が苦しんでいるのを高みの見物出来るし、トラブルが起こっても対応ができるようになるので、良いと思う。
今回はパ研最後の仕事になるだろうというのもあり、かなり気合を入れた仕事をした。前年にSegtreeに「来年もやれよ」と威圧されていたのもあり、できる限り最善の形での開催を目指そうとしていた。 自画自賛になるが、自分がした範囲の仕事に関しては、自分が自分に期待する仕事はすべてこなせたと思っている。(ただし名簿管理は除く)

他の人の分の仕事についても、レクの運営は分かりづらいという感想もあったようだが、全般的によかったのではないかと思う。コンテストは事故っていたが収拾つけられてたし良いのではないかな。全列挙のところは、いまだに返金処理されてないのが気になるところではあるがそれを除くと恙なく進行していたと思う。FreedomはFreedomだった。

来年は受験でたぶん手伝っている余裕とかはないと思うが、多少の相談にのることはできると思う。とはいえ、私ができるアドバイスは、会場運営と感染対策くらいしかなく、これも大した情報を持っているわけではない。運営アドバイスが欲しいのなら、今回コンテスト、レクをした72期、会計・情報管理全般をした全列挙に聞くのがいいのではないだろうか。

来年の運営は、今年の運営である程度経験を積んでいると思う。来年が宿泊再開になるかはわからないが、今年の経験を生かしてより良い合宿を開けるように頑張ってほしい。(来年もやれよ?)

PCK2020参加記

PCKは早く同校制限をなくせ

全列挙と組んだ

 予選

あまり記憶にない。 1-5まで自分が担当して、その後は全列挙が割り振った問題を解く機械になる。 (1番でCEを吐いて精神がお辛くなった) 色々解いた後で12に特攻したが、HLDだと信じてしまい重心分解が見えず… 点数的には通っていたが、同校内4位で無事落選…

もう一つの本戦

実施前、「優勝しないと人権消失」とか言っていた。

3番までを自分が解いて、それ以降は予選と同じく投げられた問題を解いた。 3番が普通にわからなくてDPをしてしまった(頭が悪すぎる) その途中で、4番を全列挙が「これギャグじゃん」とか言いながら通していた。

6番と10番を全列挙が見て、「幾何ばっかじゃん!」というなどしていた。

とりあえず投げられたのが7だったので、実装する。 最初は桁DPかと思って考えようとするが、全列挙が「いや、8進数」と言ってきたので8進数で実装する。 実装途中で、最後に10進数に復号する必要があることが分かったので「は?」という気持ちになったが、筋肉をして通す。

次8を投げられたので、解く。 難しいんだろうなと思いながら見るとただの2番目の最短路問題だったので驚いた。 条件のミスで1WAを出したが、割とすぐにわかって通した。

この辺で2位だった。1位のチームに橙がいるらしく、ビビる。

問題が12番までしか存在しないと思っていたが、ここらへんで13番の存在が発覚する。やばそうなのでとりあえず見なかったことにする。

次に9を見たが、何もわからないので飛ばして12を見る。 見るからにJOIのバブルソートだったが、自分は考えただけで解いていなかったので後悔する。 Qが小さかったので平方分割+BITで通るやろ!という気持ちで実装すると通る。 (MLEが何回か出たが、闇をすると何とかなる)

12の考察中、全列挙が突然「10、区分求積したら通った!」と言い出す。 訳が分からなくなる。

この辺の時点で1位になって、2位と結構差がついていた。もう優勝では?と思い始める。

13番を見ると、全方位木DPで通りそうに見えるが、2~Nまでだと無理なので無理ということにして11番を見る。 全列挙が「これ多分3Nのやつ」と言っていたので、それをベースに考えると解けて、通る。 ここで残り20分くらい。優勝したなと思いだす。

最後は、全列挙が9番を考えていたので、「何もわかんねー」と言う担当をしていた。 2人とも「不変量は何か?」を考えていたので、解けるわけがなかった。(せっかく得意分野が違うんだから別方針を考えるべきだった。反省)

終了後、本戦勢を見に行くと同校内1位であることが判明した。 全列挙の10番が大きかったらしい。解いてくれてよかった…

同校制限をなくしてくれ。

感想

9番は解きたかったから悔しい。 全完チームがいるの、何?

同校制限をなくしてくれ

GCJ TshirtのClaimを忘れてもどうにかなった話

Googleさん本当にありがとうございます

事の発端

GCJ2020でRound3に進出し、Tシャツをゲットしました。 そして、「住所の入力欄あったしこれで大丈夫だろう」と思っていました。

事件の日

Tシャツが人々に届き始めた8/9に、Rhoから「Tシャツ来た?」というメッセージが来ました。

少し確認をするかと思い、GCJのページで入力した住所を確認したら、住所はASCIIで書いてくださいとありました。私は日本語で書いていました(絶望)

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とはいえ、流石にそれで送られないとかはないだろうと思い気を持ち直しました。


ただ本当の絶望はここから始まるわけで、気を持ち直した直後にTwitterGCJのTシャツ情報を調べていると「claimしないと届かない」という情報を得ました。

いやな予感を感じながらメールを探すと、claimしてというメールを発見し、そこにあるアドレスを押すとこんなところに飛びます。

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これは本当にまずいかもしれないと思い、Rhoに「claimした?」と聞いたらしていたことが判明、ついでに締め切りが6/24であることが判明、絶望の淵に沈みこみます。(この時8/9)


ページがまだ存在するから、という理由で90%くらい諦めながらフォームを埋めていたのですが、世界は思っていたよりも優しかったらしく、なぜか発注に成功します。

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そして、届いたのが10/7でした。


おわりに

メールはちゃんと見ましょう(自戒)

Tシャツ、スウェーデンから送られてくるんですね。